▼2005/05/14▼

展覧会レビュー 人物3〜Stephan Balkenhol〜式

4/30「人体の不思議展」5/1「Clemente Susini」に続いて
人体の捉え方シリーズ第三弾として
シュテファン・バルケンホール(1957〜 )について
balkenhol.jpgどうだ

現在、国立国際美術館にてhttp://www.nmao.go.jp/
日本におけるドイツ2005/2006とかいう文化交流の一環で
やってきました。もちろんドイツ人作家
海外では売れっ子であるし、日本でも知名度ある程度ありました。
今回日本で初公開らしいです。
初期から現在までまんべんなくみれるなかなかないチャーンス。なんだぞ
ぼくはこの人の作品知ってすごく気になってネットで調べてたら、
すぐ向こうから来たからダブルチャーンス。

作風は木を彫刻し、それに着色します。彫り方が独自で、
表面がわざと荒くさかむけた様に彫られています。
どれも台座と繋がっていてよくみると年輪が繋がっているのが見えます。
(注、彫刻において台座との関係は、絵と額より大きな問題。ブランクーシが有名
http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/k_t/pedestal.html

あと板を彫ってあり、壁に掛ける式の作品もあります。
これは一般にレリーフていわれるやつです。
美術館では、壁とのジョイントに注目。

そういった方法で表現されるモチーフは動物や男女でとてもかわいいです。
上の画像のような白いカッターシャツに黒いスラックスはいたおじさんは
多分作家本人です。

ぜひみてみてください。これも、実物みなきゃわからん。
うきうきします。ぼくはうきうきしました。とても好き。つぼです。

中に「ピエタ」て作品とその後ろに、木にシルクスクリーンで人が抱き合っているレリーフあるんですが
これはミケランジェロMichelangelo1475-1564のピエタ
pars207.jpg
からきていると思います。
ぜひいったらこの画像と見比べてください。
現代における具象、抽象の美術史に一つ答えをだしています。

この作品みてはっとしたんですが、
人の捉え方、リアリティーについて、
はてまた、ものの見方も考えさせられました。

リアルとはなにか、ていう話です。

過去のBlog、人体1〜3を順にみてもらえれば、、、
なんかわかりやすくなってきた気がしてきました。
posted by shakuhachi-koyagi at 00:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/05/01▼

BREAKCORE!? 人体2Clemente Susini =式

lunden12-6-7.jpgあついー

前回「人体の不思議展」紹介しました。
これは研究のためにプラストミックという技術で保存されている
“本物の”人体もしくは人体の一部ですが、

蝋などのさまざまな素材を用いてつくって
artなんだか科学模型なんだかわからない境地にいたっているものもあります。
それが冒頭の模型をつくっているClemente Susini (Firenze 1754-1814)
http://pacs.unica.it/cere/

実際の屍体からかたどっていたり、内蔵ははずせて理科室の人体模型のように
なっています。科学的な面もあります。
一方、首飾りを付けていたり、置かれている台がシルクがひいてあったり
美的感覚も十分に備えています。これらはイコンとしての役割もあったようです
(イコン→http://www.sutv.zaq.ne.jp/osaka-orthodox/icon/melodytop02.htm

じっくりつくり続けることで出てくる異様な感じに
相応の時間経過やイタリアという古都の趣もあいまって、
魅力になってます。

Susiniは美術史では語られませんが、これを彫刻の基準としている作家もいます。
本物の人体があり、これからどれくらいの距離で作品とするかということですね。

どこからどこまでがアートか?という重要な問題はひとまずおいといても
「人体の不思議展』の切断のバリエーションにしてもSusiniにしても
科学的にやりつつも、やってくうちにぶっ飛んでいって
しまってる感じがおもしろいです。

日本語のサイトが見当たりませんでした
http://www.specola.unifi.it/cere/wax-collection.htm

http://images.google.co.jp/imgres?imgurl=http://biocfarm.unibo.it/museocere/sus_115s.jpg&imgrefurl=http://biocfarm.unibo.it/museocere/susini_t.htm&h=180&w=211&sz=9&tbnid=rcUkekeBzDkJ:&tbnh=86&tbnw=101&hl=ja&start=10&prev=/images%3Fq%3Dclemente%2Bsusini%26hl%3Dja%26lr%3D%26c2coff%3D1%26sa%3DN
posted by shakuhachi-koyagi at 21:50 | Comment(2) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/04/21▼

BREAKCORE!? Andy Goldsworthy =式

色みがほしいので
andy4.jpg
Andy Goldsworthy(1956- 彫刻家/写真家)です。
andy2.jpg
自然に手を加えて作品にしています。
枝、葉っぱ、石、氷など自然そのままを使います。
もちろん着色してるわけではないし、合成ではないです。
実際現地で制作しています。
かなり難しい表現で、
写真をみても全く余計な物が写ってなく
慎重に素材選び、場所選びがされているのがわかります。
フラーとボーイスカウト気分んじゃ出来ません。
andy-fm.jpg

表現としては、少し古く感じるのですが
自然を匠に扱っているだけあって
時代を超えたものを感じます。
太古の儀式のようにも感じるし、
またグラフィック雑誌のような鮮やかさにも見える
ぼくは、後者の感じが出ている作品が好きです。
自然界にある物で風景を一変させる。

体一つで現場に乗り込んでいく感じもかっこいい。
“自分”と“自分の行為”で回りを素敵な方向に変える。
これが彼のかっこいいとこです。
andy 00.jpg
彼は雨が降って来たとき、地面にそのまま仰向けになり
雨がやむとどいて、その自分の痕をドローイング作品としたりしました。
andy.jpg
ややヒッピーの気配がしますが、世間の評判は抜群のようで
作品集は売れまくってます。作品集「Time」は大きな本屋
で容易に手に入ります。他にもダイナミックにやってて、ヒャー
てなりますから気になる人は見てみてください
goldsworthy-out.jpgkouri .jpg
名前google検索したら結構でます。
posted by shakuhachi-koyagi at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/04/03▼

BREAKCORE!? graffitiをみてみた=式

LES TROLLSのgraffitiかっこいいですね

グラフィティー自体の詳しいことは知らないんですけど
観てると楽しいです。
小学生の頃、字体に惹かれて太いマジックを買ってまねごとした頃もありましたが
比べるといろんな意味で変化してもいるし
その頃と変わってないとこもあります。
http://www.graffiti.org/
パソコンの普及によってこれらが発表しやすく
印刷物としてデータ化しやすい環境になったのも大きいんではないでしょうか
http://www.otherthings.com/grafarc/
めっちゃみれますね
http://graffiti.pagina.nl/
一口にgraffitiといってもやはりかっこいいのとそうでないのとあります。
まあ、好みの差もあるんでしょうけど。
色もスプレー缶にないような混色で、微妙なカラーを出していたり
やたら手数があったり、本気で落書きしてるのがかっこいい。
それでいて外であっても負けないビジュアルの強さというのは
みていて刺激されます。

こうしてみてみると
でかーい大作みてみたいです。
町の雰囲気に対してさらに強調したり、逆に異化させたり…

あんましらないんで踏み込んだ話できません
みていきたいです
posted by shakuhachi-koyagi at 23:50 | Comment(2) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/03/29▼

美術 〜民博_ブリコラージュ=式

『山羊追い祭り2』まで
後一週間です。
たのしみですね。
http://homepage.mac.com/penilingus/sokushaku/main.htm


今回は楽しみな
注目の展覧会
『ブリコラージュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち』
2005年3月17日〜6月7日開催
http://www.minpaku.ac.jp/special/brico/top.html
ブリコラージュとは、民族学者のレヴィ=ストロース
が未開社会特有の思考法につけた言葉。

ものすごくかいつまんで言うと、
身の回りにある機能を持ったものであっても
それを手にした人によって、新しい意味や可能性を
見つけられること。で、そこにスポットをあてています。

ただプリミティブ性や、アウトサイダーアートといった
「既に美術史の枠組みから外れたものとして美術的に評価された」
ものとして認識する既存の捉え方から
逸脱しようとしているように、この展覧会は感じます。

これをまとめている佐藤浩司 さんの講演をきいて
すっかり気に入ってしまいました。
「民博」が面白い
と巷で言われているのはこの人に一因がある気がしています。
近いうちに確かめてきます。

まだいってないのでこの辺で
posted by shakuhachi-koyagi at 23:35 | Comment(1) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/03/13▼

BREAKCORE!? 展覧会レヴュー=式

ちょっと休憩に

中之島、国立国際の
http://www.nmao.go.jp/
「オノデラユキ」
観てきました。
onodera_photo.jpg
よかったよー
おすすめです。
〜4/17まで

注目度がどんどこあがってる写真作家です。
彼女の作品の作り方がとても共感を持てる。

「オノデラユキ」だけなら常設展示料(130円)だけで観れます。
他の展示も関連づけてあって杉本博司や、畠山直哉、
Bernd und Hilla Becher,Thomas Ruffといった写真史で注目される
作家の作品も展示されている。

特別展
おじいちゃんおばあちゃんいっぱいの
「中国国宝展」では
日本初公開「金縷玉衣」がみれる。

神聖なるバリアで画像はれないので
実際観に行ってください。
かっこいいから
posted by shakuhachi-koyagi at 01:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/02/26▼

BREAKCORE ×展覧会情報=式

じゃじゃじゃ〜ん
と、
Neo Osaka 摩天楼、褞壑ct:4と続けざまに
楽しいイヴェント盛りだくさんですが
いかがお過ごしでしょうか。
明日は身体に優しいゴールデンタイムに
BODY @どCORE
http://homepage.mac.com/penilingus/sokushaku/main.htm

いきなし、
今やニュージャパニーズスタンダードとなった若冲!
京都国立博物館の2000年に「没後200年 若冲」
と題する特別展覧会を開催したのを契機に、
utadaのPVにも使われたり、お茶のパッケージになったり
と大人気のjyakucyuですが、今回そのときほどではありませんが
2室ほど若冲特別展が開催中!マスト!
〜3月27日(日)までhttp://202.223.183.4/jp/index_top.html
観てそして泣け。これがアート、これも娯楽だ。

そして同時に重要文化財 宝誌和尚立像 
b1.jpg
も拝める。
すごい発想。顔to顔
これ詳しくはわかりませんが、聞いた話、<解脱>の一つの形態だそう。
蝉のように殻を破って極楽浄土にいくとか、、、
やばい、かっこいい

そういつもみれるもんじゃないよ〜
写真じゃわかんないよ〜

ついでに足を伸ばして若冲ゆかりの寺『相国寺』
へ行ってみては、、
http://www.shokoku-ji.or.jp/shokokuji/index.html
ここの禅僧の大典顕常に「若冲」という居士号を与えられた。
若冲は、ここに数々の作品を寄贈している。

石峰時には、若冲のつくった五百羅漢がある。
http://www.kadode.com/sekihouji.htm
posted by shakuhachi-koyagi at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/02/20▼

BREAKCORE 展覧会レヴュー=式

本日.2/20_sun
Mr.Inferno vs The Volcano(SOKUSHAKU)
start 17:30 close 22:10
Neo Osaka 摩天楼
つまりフェスゲですね。
ぼくいってきます。


京都近代美術館の
「草間彌生ー永遠の現在」
大々的に繰り広げられていましたね。
http://www.yayoi-kusama.jp/
今や日本を代表する作家ですが

初期から現在まで網羅されていました。
個人的には初期のほうがすきです。
親からの虐待を受けながら描き続けた油絵
トラウマ、神経症からみえる
幻覚を表現した水玉、網のモチーフ
この濃いけどポップで、透明な感性がすきです。

それからすると、現在の巨大ミラーボールや
部屋型の作品は「薄く」感じてしまう。
実際、作品自体が大掛かりなため
草間スタジオによる第三者の手が入っているが
それだけでではない、見てわかる「薄さ」がある

見方を変えれば、個人から表出した内なる表現が
より大きなステージ(メジャー)に向かうために、
純化しているともとれる。

内在から外在へ
アングラからメジャーへの過程を
近美のサークルの展示形態は物語っていた。

やよいちゃん出過ぎ。
ここ数年でかい展覧会ばっか。
水玉も異化でなく見慣れちゃうよん

「突然はぐらかし」展覧会レビューですが
終わってる展覧会ばかりなので、
出来るだけまだやってるやつ
懲りずにかきますね。
posted by shakuhachi-koyagi at 00:05 | Comment(1) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/02/17▼

BREAKCORE!? =式

「小林孝亘ー絵のうしろ」
 ていうの観ました。
http://www.os-art.jp/irc/exhibition/200407.html
京都にあんのに大阪とつく
大阪成蹊大学にて
愛知県芸を卒業して、10年働きながら絵を描き続けていたそう。
文化庁芸術家在外研修員として選ばれる。
好きなとこに留学してよいのだが、彼はバンコクを選んだ。
画家の留学といえば欧米にいきがちなので意外な気がする。
画家は、高校を卒業して旅行代理店で働いていた経歴があり、
その時いったバンコクに惹かれたそう。
現在は、年間バンコクと日本を行き来する生活をしている。
「小さな死』というシリーズが好きだった。
寝顔の絵で、その寝顔がふんわりとしていて、気持ちよく眠っている。
小さな死ていうのは、エクスタシーの後という意味もあるそう。
画家は、そのことにとらわれている訳ではないらしいが、
絵だけで伝わる部分にプラスして、
タイトルによってさらに深いところへ考えさせられ、
たのしんだ。

射精後について、
「男は小さな死を繰り返す」
といったようなことを誰かがいってたけれど、
それだけじゃなく何かに絶望したり、
悲しみの時に
「生きた心地がしなかった」
という表現があるように、
人は生きていく中で「小さな死」を繰り返しながら、
再生していくんだと思った。

丁寧なグラデーションで、
奇妙なデフォルメの小林孝亘の絵は
みてるとそんな気になります。
なるんです。ぜひ実物をみたらいいのに、、、
posted by shakuhachi-koyagi at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/01/19▼

BREAKCOREと中国現代アート その2

一方的に第二回〜
他にも面白い中国のアーティスト
たくさんいるけどせっかくなんで
sai02
『キノコ雲のある世紀――20世紀のための計画』
↑これこれすごい偶然。
1999年「第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ」国際賞受賞
「ベネチア収租院」
sai03venice1  sai03venice2

 「20世紀最後のビエンナーレに合わせて
 社会主義のアートをプロセスとして紹介することで
 20世紀のアートと政治の関係について反省を促したかった」
 と述べている。
 収租院というのはもともと1954年地主と農民の様子を
 兵馬俑と同じ手法でつくられたもの。
 荒っぽく言うと博物館の蝋人形みたいなもんですね。
 また後年、文革のシンボルとして
 毛沢東崇拝の目的で作られたものもある。
 蔡国強は、これをその当時つくった人を
 探してもう一度つくってもらった。
 
sai03venice2

そんなことしつつ
saiissey
ISSEYとコラボしたり 
sai
こんなのや
sai car2

sai car
こんなかっこいいのをつくってはる。
sai
かっこいいおじさん
サイト http://www.caiguoqiang.com/shell.php?sid=6&pid=72
posted by shakuhachi-koyagi at 21:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 美術

▼2005/01/14▼

BREAKCOREと中国現代アート

sai
この人中国を代表するアーティスト
花火の使い手

【蔡国強氏の略歴】
 1957年 中国福建省泉州市に生まれる
 1981〜85年 上海戯劇学院の舞台美術学部に在籍
 1986年12月 日本へ赴く  
 1989〜91年 日本の国立筑波大学総合造形研究室
        で学ぶ
 1995〜現在  アメリカ・ニューヨークに居住


日本にて、キャンバス上で火薬を爆発させた「火薬絵」
をつくりはじめる。
89年以降は、火薬を絵画に使うだけでなく、
野外での巨大な爆破プロジェクトにも使うようになった。
sai
「万里の長城を1万メートル延長するプロジェクト」など、
大地に痕跡を残す壮大なアート作品を次々に発表している。

彼は「火薬を使って、二つのものを突破します。
一つは、自分の生活にプレッシャーを感じていますから、
爆発という破壊的な活動で自らを解き放つ。
もう一つは、爆発によって保守的な造形を打ち破り、
その偶然性から伝統文化のマイナス面を突破する。
爆発で、作品に偶然的な効果が得られるのです」

96年にマンハッタンで創作した
『キノコ雲のある世紀――20世紀のための計画』は、
左にマンハッタンの世界貿易センタービルが、
右に自由の女神像が見える場所から
ファックス用紙に使われる紙製筒型のしんに、
爆竹用の火薬を入れて、それを手に持ち、
高く掲げて発火しきのこ雲のような噴煙を
あげる作品。

きのこ雲は、核実験と核戦争のシンボルである。
アメリカは千回以上の核実験を行っており、
それは全世界で行われた核実験の半数を占めている。
その作品で、アメリカの核兵器を風刺したものだったが、
5年後に同じ場所で、「9・11」事件(アメリカの同時多
発テロ事件)が起こった。

花火をつかって宇宙人にメッセージを送るとか、
万里長城をのばすとか、一見目立ちたがり屋みたいではあるけど、
わかりやすいことを用いながら引きつけといて、興味を持つと、
コンセプトは洗練されていて、深いのが彼の作品の魅力。
中国のお国柄をしめすかのような壮大な作品である。

sai

1999年 「第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ」国際賞受賞
APECのクロージング・イベントを成功させるなど
大活躍で超メジャー。
posted by shakuhachi-koyagi at 00:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美術